現在Linuxのデフォルトパッケージにはifconfigコマンドは含まれていません。netstatコマンドも同じです。その代わりとなるコマンドを見てみましょう。
net-toolsは非推奨
Linuxでネットワーク系のコマンドとしてよく使われていたifconfigやnetstatなどのコマンドは、数年前からLinuxデフォルトインストール時にはありません。
以前よく使われていたネットワーク系のコマンドはnet-toolsというパッケージに含まれていました。
このnet-toolsが非推奨になっていてデフォルトでは入っていないのです。
しかしこれらの古くからあるコマンドの情報のほうが多いのでは?と思うくらいにネットワーク関連の記述では現在でもでてきます。
なのでその情報通りにLinuxを操作しようとしてもうまくいきません。
どうしてもifconfigやnetstatなどの以前からあるネットワーク系コマンドを使いたい場合は、net-toolsをインストールすれば使えますが、非推奨なのでおすすめできません。
今はnet-toolsの代わりにiproute2がデフォルトで入っていて、以前のコマンドと同じ機能のコマンドが用意されています。
そこで主なコマンドをいくつかピックアップして、今のコマンドで以前と同じことができるようにしたいと思います。
ifconfigはip a
これまではifconfigでネットワークインターフェイスの情報を確認していました。
それに変わるのがip a(ip addr)です。
ip addrでも同じ動作をします。
特定のインターフェイスの情報が見たい場合は、「ip a show dev [デバイス名]」を実行します。
netstatはss
ネットワークの状態をnetstatで確認していました。
それに変わるのがssです。
ssの主なオプションです。
-n:ポート番号を表示
-l:Listenポートのみを表示
-t:TCPを表示
-u:UDPを表示
-p:ポートを開放しているプロセスを表示
-a:通信が確立しているポートを表示
ss -nltuでポートの開放状態を確認しています。
arpはip n
MACアドレスを確認するarpコマンドも現在は使えません。
それに変わるのがip n(ip neigh)です。
まとめ
よく使いそうなものだけピックアップしていますが、他にもコマンドとオプションはあります。
ここの記載で足りない場合はiproute2にあるコマンドを参照してみてください。