Java開発環境(JDK)をHomebrewを使ってインストールする方法の解説です。
Homebrewについて
Homebrewはパッケージ管理ツールです。
ここで詳細は説明しませんが、以下のURLから公式サイトに行って、表示しているインストール用のシェルスクリプトを実行してインストールしてください。
サイトにはmacOSもしくはLinuxとありますが、WSL2のUbuntuにもインストールできます。
Homebrewを使うことで、macOSとLinuxとWindowsの環境で共通したパッケージ管理と開発環境を構築することができます。
Homebrewを使ったJDKのインストール
JDKの入手はOracle、OpenJDK、AdoptOpenJDKの3箇所のいずれかから行います。
基本的にJDKの中身はどれも同じです。
Oracleは企業向けに有償で対応できるようにしています。
OpenJDKとAdoptOpenJDKは無償で利用できます。
AdoptOpenJDKはいくつかの企業が参画してJDKをより使いやすくするために取り組んでいます。
ここではAdoptOpenJDKのインストールを行います。
インストール方法について以下のサイトに記載されているのですが、ここでその内容を簡単に説明します。
https://github.com/AdoptOpenJDK/homebrew-openjdk
Homebrewはパッケージ管理ツールで、AdoptOpenJDKのパッケージもあります。
最新のJDKをインストールするだけなら以下のコマンドでインストールできます。
$ brew install --cask adoptopenjdk
その時点の最新のJDKがインストールされます。
バージョン指定してインストールし、複数のバージョンを切り替えて使いたい場合は以下のようにします。
$ brew tap AdoptOpenJDK/openjdk
$ brew install --cask <version>
まずはtapコマンドにより公式リポジトリ以外のリポジトリからもパッケージのインストールを可能にします。
これはAdoptOpenJDKのopenjdkリポジトリからのインストールを有効にしています。
そのあと指定したバージョンのJDKをインストールします。
以下はJDK14をインストールした例です。
$ brew tap AdoptOpenJDK/openjdk
$ brew install --cask adoptopenjdk14
どんな種類のパッケージがどの名前であるのかは以下のコマンドか
$ brew search adoptopenjdk
もしくは
「https://github.com/AdoptOpenJDK/homebrew-openjdk#available-versions」のリンクから確認することができます。
複数のバージョンをインストールしたときは以下の記述を.bashrcもしくは.zshrcに記述して、シェルスクリプトを実行しバージョンの切り替えを可能にします。
jdk() { version=$1 export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home -v "$version"); java -version }
記述した直後は以下のコマンドでこの記述を有効にします。
$ source ~/.bashrc
or
$ source ~/.zshrc
バージョンを切り替えるには以下のようにコマンドを入力します。
$ jdk 14
$ jdk 11
Java(JDK)はJAVA_HOME環境変数によって実行するJavaを見ています。
そのパスをjava_homeコマンドで切り替えることができるようになっているんですね。
ちなみに、Macでは「/Library/Java/JavaVirtualMachines」配下にJDKがインストールされます。
ここにある各JDKのパスをJAVA_HOME環境変数に設定することで実行環境を切り替えます。