抜粋：

PHPで出力したエラーを設定することができます。その方法を紹介します。

error_reporting

error_reportingにはエラー出力レベルを設定します。

ここに設定されたエラーの種類が出力できます。

php.iniでも設定できますが、PHP実行時にerror_reporting()関数で設定することができます。

エラーレベルは定数で定義済みなので、その定数を使って設定します。

以下が定数の一覧表です。

エラーレベルの定数

定数	値	エラーレベル
E_ERROR	1	実行時の重大なエラー（復帰できないエラー）
E_WARNING	2	実行時の警告（致命的ではないエラー）
E_PARSE	4	コンパイル時のパースエラー
E_NOTICE	8	実行時の注意（エラーを発しうる状況に遭遇）
E_CORE_ERROR	16	PHPの初期始動時点での致命的なエラー
E_CORE_WARNING	32	PHPの初期始動時点での警告（致命的ではない）
E_COMPILE_ERROR	64	コンパイル時の致命的なエラー
E_COMPILE_WARNING	128	コンパイル時の警告（致命的ではない）
E_USER_ERROR	256	trigger_error()関数で発行されるE_ERROR（重大エラー）
E_USER_WARNING	512	trigger_error()関数で発行されるE_WARNING（警告）
E_USER_NOTICE	1024	trigger_error()関数で発行されるE_NOTICE（注意）
E_STRICT	2048	コードの互換性を維持するためにPHPがコードの変更を提案
E_RECOVERABLE_ERROR	4096	キャッチできる致命的なエラー（PHP 5.2.0 以上）
E_DEPRECATED	8192	将来のバージョンで動作しなくなるコードの警告（PHP 5.3.0 以上）
E_USER_DEPRECATED	16384	trigger_error()関数で発行されるE_DEPRECATED（警告）
E_ALL（PHP 5.2.0未満）	2047	サポートされる全てのエラーと警告（以降に追加されたものを除く）
E_ALL（PHP 5.2.x）	6143	E_RECOVERABLE_ERRORが追加
E_ALL（PHP 5.3.x）	30719	E_DEPRECATED と E_USER_DEPRECATED が追加
E_ALL（PHP 5.4.x）	32767	E_STRICT が 追加

設定方法

ここではerror_reporting()関数を使って設定する方法を説明します。

書式
error_reporting([ int $level ])

関数の引数にエラーレベル定数を指定します。

引数に0を指定するとすべてのエラー出力を停止します。

例）
// 全てのエラー出力をオフにする
error_reporting(0);
// 一般的な実行時エラーを表示する
error_reporting(E_ERROR | E_WARNING | E_PARSE);
// E_NOTICEを加えるとエラーになる可能性のある記述も表示される
error_reporting(E_ERROR | E_WARNING | E_PARSE | E_NOTICE);
// E_NOTICE以外の全てのエラーを表示する
error_reporting(E_ALL & ~E_NOTICE);

またini_set()関数を使ってエラーレベルを設定することもできます。

書式
ini_set( string $varname, string $newvalue )

第１引数に設定オプション、第２引数に値を設定します。

例）
// error_reporting(E_ALL); と同じ
ini_set('error_reporting', E_ALL);

参照

公式サイト：https://www.php.net/manual/ja/function.error-reporting.php